研究室志望の方へ
電気化学エネルギー変換デバイスの分野は、これからのエネルギー・環境産業の中核分野となります。我が国の成長戦略の核として、急速にその重要性が増しています。電気化学デバイスの研究は様々な学問領域からなる複合領域です。化学(電気化学、無機化学、有機化学、分析化学)、化学工学、材料工学、電気工学、物理(固体物理、表面物理、量子力学等)、情報処理など、多くの分野の知識が必要です。これまでに当研究室修士課程に入学した学生の出身大学は、京都大学(総合人間学部、工学部、理学部)、岡山大学、関西大学、滋賀県立大学、東京工業高等専門学校、東京大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、奈良工業高等専門学校、兵庫県立大学、横浜国立大学、立命館大学等と多岐にわたっています。ですので、学部までの専門分野にはこだわりません。様々なことを学び、経験することが出来るところです。また、我々の研究室は、様々な出身(大学、高専等)の大学院生が所属しています。皆さんの受験をお待ちしています。受験情報は京都大学大学院人間・環境学研究科に掲載されています。
何が学べるのか?
将来のための基盤となる学問分野
一番基礎になる学問分野は、電気化学です。電気化学は、「電気エネルギー」と「化学エネルギー」の相互変換に関する学問分野で、荷電粒子(電子やイオン)が関与する材料や反応を取り扱います。したがって、無機・有機材料科学、物理化学、計測化学、無機化学、有機化学、界面化学、触媒化学などの化学の諸分野と密接な関わりがあります。本研究室で勉強することにより、これらの多くの分野を学ぶことが出来ます。また、応用範囲が広く、本研究室で研究している電気化学エネルギーシステム(蓄電池、燃料電池、水電解等)だけでなく、めっき、センサー、腐食防食、半導体といった多種多様な分野を含みます。 電気化学では電極と電解質の界面で進行する反応を取り扱い、きちんとした学理を理解した上で、計測のノウハウをもたないと計測そのものが出来ません。大学でこれらの事項を基礎から学ぶことは将来必ず役に立ちます。
学べる学問分野:化学(物質を自由に変換)
- 電気化学(電気エネルギーと化学エネルギーの変換)
- 無機・有機材料化学(材料の創成)
- 計測化学(最先端計測技術の取得)
学べる応用分野:電気化学デバイス(高効率エネルギー変換)
- リチウムイオン二次電池
- 次世代型蓄電池
- 固体高分子形燃料電池
- 水素製造(水電解)
将来のための基盤となる経験
学生の皆さんが研究で得られた成果は、学会発表や論文発表として社会に発信し、世の中の役に立つことが重要です。また、学会で発表することは、その分野の研究者との議論を通じてより研究内容を深めることにもなります。内本研では、学生の皆さんが学会、研究会等に参加し、研究成果を社会に向けて公表することを強く推奨しています。特に、卒業・修了後のグローバルな研究・開発を行うための経験として、修士課程学生を含めて、年に1回以上の国際学会での発表を後押ししています。そのための旅費・滞在費の援助は研究室が行います。学生、院生にとっては、得がたい体験であり、皆楽しんで積極的に参加しています。その様子は、ホームページの研究室風景、学生生活・進路、Facebookでご覧になれます。
研究室見学など
実際にどのような環境で研究や生活を行っているのか、ぜひ見学してください。事前に下記にご連絡ください。
内本喜晴 教授 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 人間・環境学研究科棟301号室(吉田南構内マップ89) TEL&FAX : 075-753-2924 E-mail:uchimoto.yoshiharu.2n@〔※1〕
高見剛 特定准教授 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 吉田南3号館414号室(吉田南構内マップ91) E-mail:takami.tsuyoshi.2m@〔※1〕Z
内山智貴 特定助教 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 吉田南3号館408号室(吉田南構内マップ91) E-mail:uchiyama.tomoki.3x@〔※1〕
渡邊稔樹 特定助教 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 人間・環境学研究科棟524号室(吉田南構内マップ89) E-mail:uchiyama.tomoki.3x@〔※1〕
〔※1〕メールの後ろに “kyoto-u.ac.jp” をつけてください。