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研究室

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現在いる建物は2016年に完成したばかりでとても新しく、設備が充実しています。
特にクラウドを前提としたコンピュータネットワークが大変便利です。キャンパ
ス内のPCは全て同一ネットワークに接続されていて、リモート操作が可能です。
もちろんここに測定PCも含まれています。ファイルもネットワーク上の共有フォ
ルダに移すことで瞬時に移動が可能です。
またArガスやエタノールは研究科でストックしており、そこに行けばその場で補
充できます。
さらにワークショップも備えており、自作セルの作製などができます。

朝はほぼ全ての学生が7時から9時の間に来ています。多いのは8時半ぐらいでしょ
うか。私も8時半に行っています。日本と比較して朝が早いように思います。けれ
ど帰りも早いです。だいたい17時か18時にはほぼ人がいなくなります。また土日
祝日は完全に休みです。来てはいけないというぐらいです。
滞在時間は長くないですが、その分いる間はテキパキ作業しています。雑談しな
がらとか、ネットサーフィンしながらとかいう人はほとんど見かけません。研究
室には休憩室があって、一息つくときはそこでコーヒーを飲む、会話をする、と
いったようにオンオフの切り替えがはっきりしています。
昼食は基本的にグループで食べに行きます。研究室のランチ用のグループチャッ
トがあって、毎日どこに行くかのやりとりをしています。そこには学生だけでな
く教員も含めて全員が入っており、一緒に食べに行きます。もちろん他のグルー
プもいろいろあります。

実験も一ヶ月経ちようやく慣れてきました。まず安全に対する意識が非常に高い
です。学生は教員の安全講習なしに実験はできません。またその安全講習を受け
たとしても、XRDやSEMなど各種装置を使用するには別途教員の講習を受ける必要
があります。またゴム手袋をして薬品に触れたら、他の作業をする前にその手袋
を交換するよう言われます。薬品を不用意に撒き散らさないよう徹底されていま
す。
リチウムイオン電池の研究と言えばグローブボックスですが、対面式の4人同時使
用できるタイプです。全固体電池では毎度セルを組み立てる際に毎度粉の重量を
計るので天秤が必須です。ただその天秤が1つしかなく、それが律速になっている
ため、同時に使用している人はせいぜい2人です。天秤を使いたいときは使用中の
人が終わるまで待つか、交互に使います。
ピンセットやセル、ボールミル容器などの実験器具は基本的に人ごとにラベルさ
れています。共用物品はドライバーやテスターなど限られています。学生やポス
ドクの数が多いのでそうするしかないのかもしれません。私の場合も一式揃えて
もらいました。

全固体電池グループでは、週一回のミーティングがあります。毎回全員来るわけ
ではなく、いる人でやります。口頭ベースで近況を一人ずつ報告します。担当教
員や他のメンバーと意見を交わすいい機会です。あまり形式張っておらず、非常
にフランクな感じです。参加者は10人前後いますが、だいたい1時間弱で終わりま
す。
研究室全体の集まりも週一回あります。そこでは全体への連絡と、学生が2人10分
から15分程度でプレゼンをします。プレゼンの内容は特に指定されておらず、自
分の研究について発表する人や、SEMの使い方から画像処理までを発表する人など
様々です。クリスマスが近いときはサンタクロースについて話をする人もいると
聞きました。すごく自由な雰囲気です。